Bendy Role – 未来を創る柔軟な知の結節点

創造力を失う社会からの脱却をめざして

社会は急速に変化し続けています。しかし多くの企業や組織は、既存の枠組みに囚われたまま、変化に適応する柔軟性を失いつつあります。技術の進歩が加速する一方で、組織内の意思決定は遅れ、イノベーションの停滞が起こる。人材は「専門性」に縛られすぎ、ビジネス・テクノロジー・デザインを横断する知識を持つ人材が不足している。このまま進めば組織の成長は鈍化し、社会全体としての持続可能性も脅かされるでしょう。

例えば多くの企業がAIやデータ分析を活用し、業務の効率化や自動化を進めています。しかし、その裏で「意思決定プロセスのブラックボックス化」が進み、人間が介在する余地が減少しています。特に採用や評価、マーケティング戦略などにおいて、アルゴリズムに依存することで、多様な視点が排除され、画一的な選択がなされるケースが増えていると考えています。

またプロダクト開発においても、短期的な市場ニーズに適応することが最優先され、本質的な価値を問い直す機会が失われがちです。デザインの現場ではAI生成ツールが一般化する一方で、人間の持つ直感的なクリエイティビティが軽視され、独創的な発想が生まれにくい環境が広がっています。

こうしたテクノロジー依存と効率市場主義の流れの中で、人間の創造性は無意識のうちに失われつつあります。未来に向けてはテクノロジーと人間の関係を再構築し、創造的な思考を取り戻すことが急務です。

避けたい未来、たどり着きたい未来

私たちが避けたいのは、技術が高度化する一方で人間の創造性が置き去りにされる世界です。効率性ばかりが重視され本質的な価値創造が軽視される未来は、持続可能とは言えません。

私たちが目指すのは、「サスティナブル・レジリア」 —— 持続可能な成長と、しなやかに変化へ適応できる社会です。技術が人を追い立てるのではなく、人間が技術を活かし、創造力を発揮できる環境が整っている理想的な社会をめざし、その実現に向けて企業や組織、個人の課題解決に取り組んでいます。

Sustainable Regilia

サスティナブル・レジリアでは、テクノロジーと人間が対立するのではなく互いに補完し合いながら共存しています。例えばAIは単なる効率化の道具ではなく、人間の想像力や直感を引き出す「共創のパートナー」として機能し、複雑な課題の解決を支援します。

組織は固定化された階層構造ではなく、柔軟に役割が変化するネットワーク型の働き方を採用し、個人は専門性に縛られることなく、ビジネス・テクノロジー・デザインを横断しながら価値を生み出します。効率一辺倒の社会ではなく、本質的な価値創造が尊重される世界。変化に対してしなやかに適応しながらも、人間らしい創造性が存分に発揮できる環境が整っています。

Bendy Roleが取り組むこと

このサスティナブル・レジリアの世界観を実現するために、Bendy Roleでは次の活動を行っています。

1. 培ってきた経験を活かしたCOO代行活動

スタートアップや新規事業開発において、戦略策定や組織運営の実行フェーズで課題を抱える企業に対し、COO代行として柔軟な支援を行います。

昨今は幅広い経験値を持つ人材の不足が叫ばれており、複合領域のプロフェッショナル不足が顕著です。このような人材の有無によって企業活動の如何が左右されると言っても過言ではありません。Bendy Roleの知見を活かし、経営戦略・組織設計・オペレーション構築を支援することで、事業の成長を加速させます。

2. オムニスコープを活かしたアドバイザリー活動

「一つの仕事を進めるのに二つの観点があれば、よりエコに進む」 という考えを基に、オムニスコープの視点を活かしたアドバイザリーを提供します。

ビジネス・テクノロジー・デザイン・組織運営といった異なる領域を結びつけ、企業が直面する複雑な課題を多面的に分析し、最適な解決策を導き出します。

3. 人間と情報の観点からの研究活動

Bendy Roleでは、単なるコンサルティングやアドバイザリーにとどまらず、人間と情報の関係性に関する研究を進めています。

AI時代において、情報の流れと人間の意思決定の在り方を研究し、それを実践に活かすことで、持続可能なビジネスのあり方を模索します。この研究活動を通じて、社会全体に新たな視点を提供し、未来の働き方や組織の形を再定義していきます。ベンディ人間情報研究所では、このようなテーマについての情報をまとめてメディアとして提供しています。

オーガナイザーの紹介

Yukey
カタリスト*/クロスドメインディレクター


・2022年 国内ビジネススクールにてMBA取得(イノベーション系)
・2023年 東京理科大学 DXリカレントプログラム修了(データサイエンス)
・2023年 G検定 2023#5 取得(JDLA)
・2024年 認定人間工学準専門家 認定(日本人間工学会)
・2025年 国内理系大学院 技術経営課程へ進学

*カタリスト:多分野を横断的につなぎ、変化や革新を促して、組織やプロジェクトの価値創出を加速する存在。

職務経験の概略

大学在学中からフリーランスとして、企画営業や制作・開発、ライティングなど幅広い業務に従事。卒業後はフリーランスを経てベンチャー企業に参画し、クリエイティブ制作やシステム開発のディレクション、インターン採用・運営、IPO前のITインフラ整備、ウェブマーケティング、データ分析、新規商材の開発まで多様な分野を担当しました。

大手通信キャリアの施策ではマーケティングディレクターとしてオウンドメディアの立ち上げをリードし、データドリブンな改善により月間3,000件以上のサービス加入を達成。またグループ企業のDX推進副責任者として、営業から財務に至るまでの業務デジタル化を企画。Pythonを用いたシステム統合やAPI連携の統括を行い、業務効率化と生産性向上に貢献しました(最大稼働改善率93%)。

業務改善では請求書発行業務用の処理プログラムを作り、オペレーションまで見直しました。

その後はクラウドやネットワークを活用したPaaSソリューション拡張のための社外連携活動を推進しています。また工場DXプロジェクトではPythonを用いたアプリケーションのサンプル開発を実施し、中期的な物流業界向けプロジェクトでは商材開発や物流大手企業とのオープンイノベーション活動を推進担当として牽引しました。

並行して先端技術をテーマとするスタートアップにも参画。専門メディアの立ち上げ、生成AIを活用した創発サービスのプロトタイプ開発、ホワイトペーパー制作のほか、事業統括として経営戦略の立案や組織構築に取り組んでいます。

現職では事業推進のマネージャーの立場をもちつつ、生成AI SaaSサービスのプロダクト責任者としてプロダクトセールス/マーケティング/デザインを担当しています。また重要企業との協業連携や組織開発の文脈でカルチャーデザイン領域も兼任中です。

技術とデザインの両軸で実務知見を持っており、MBAホルダーでもありますので、実践的なビジネス活動を得意としています。